2009年10月28日水曜日

すべてが益となって・・・


 興味深い本を見つけました。「武功夜話」-戦国時代・織田信長、豊臣秀吉が活躍した時代を中心とした前野家の覚え書で、第16代孫四郎かつかねによって編集されたもの。かねかつは吉田と苗字をかえ百姓となり、庄屋職として現代に至っているそうだ。この前野家は江戸時代初期まで切支丹宗門であり、編纂を手伝ったかつかねの娘千代女は切支丹として殉教している。この書は門外不出として土蔵奥深くにしまいこまれていたのが、50年前の伊勢湾台風の時、土蔵の壁が崩れたためみつかったという。当時のことが詳細に記録され、遠藤周作氏はこれをもとに何冊かの時代物を書いているという。神の前にひとつひとつが覚えられていて、ちょうど良い時にあきらかにしてくださる。

     神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、
    人の心に永遠への思いを与えられた。しかし、人は、神が行われる
    みわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。
                             伝道者の書3:11