2010年2月10日水曜日

日本最初の殉教者ー1


 山本村(佐賀県唐津市山本)に行ってきました。ここは、日本で最初に殉教した26聖人の内の一人、最年少12歳のルドビゴ茨木が神様を選んだ場所です。処刑執行人寺沢半三郎がこの少年を助けたくて、「私の養子になれ」キリシタンを捨てることが条件で、「信仰を捨てて養子になれば、後50年は生きられるぞ。おいしいものも食べられる。きれいな服も着られる。そのうえ、刀をさして武士になり、大名にもなれるぞ」という誘いをすべて断って、ルドビゴ茨木は「そうしてまで私は生き延びたいとは思いませぬ。なぜなら、終わりの無き永遠のいのちを、たちまち滅びるつかの間の肉体の命とは代えられないからです。お奉行さま。あなたの方こそキリシタンにおなりになり、これから私が参りますパライソ(天国)においでなさるのが、ずっと良いことです。あなたもキリストを信じて、私と一緒に天国に参りましょう。」といって逆に伝道するのです。心から神を愛し、信じ、従い、天の故郷に帰ることを確信して殉教の道を選び、西坂まで歩いたのです。
                             『殉教』 イザヤ木原真著  
     
     これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。約束のものを
    手にいれることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え、
    地上では旅人であり寄留者であることを告白していたのです。
                                  へブル11:13